ひきこもりセラピー

ひきこもりセラピー

ひきこもりは幼児期に母から逃げた本当の自分が隠れています。この自分を見つけて、セラピストと信頼関係をもつ、現実世界に戻ってきます。

カウンセリングです。狭山心理研究所では、患者とセラピストが新しいアタッチメントを作るという独自のセラピー(心理療法)をします。

 

ひきこもりセラピーには三つの段階があります。

  1. 感情を取り戻す
  2. 中の子供とのコミュニケーション
  3. 本当の自分を見つけてアタッチメント。

長年溜めた感情が戻ると、鬱になったり、疲労感や緊張感などの身体症状が現れます。中の子供はセラピストを信用しませんが、しかし、その背後の本当の自分を見つけると、患者は人に安心できるようになります。

ひきこもりは専門家騙しのプロと言ってもいいでしょう。顔の表情と内面が違うので誤解しやすく(怒ると笑う、苦しいと楽しそうにするなど)、本当の事を言うのを怖がるのでコミュニケーションは難しいものがあります。一般的に、笑顔一杯の元気そうな患者ほど病気はひどい傾向があります。

ひきこもりの性質を考慮して、ひきこもりセラピーはふつうのカウンセリングとは違う面があります。

1)相手に合わせるクセ

ひきこもりとのコミュニケーションの難しさは、自分を見失っていることも関係します。自分の感情が分からないために、本音を言いたくても表現できません。

どんなにうまく会話しているように見えても、相手とは本当のコミュニケーションがありません。無意識に相手に合わせるクセがあります。

2)治療者には誠実な人柄が必要

ひきこもりは二面性のある人を警戒します。また、専門知識を振りかざしたり、患者を上から見るような人にも心を閉ざす傾向があります。治療者は裏表のない、真に愛情ある人物でなければなりません。

分かりやすく言えば、ひきこもりは自分の親と似た人を信用しません。笑顔のウラで治療者を絶えずチェックする、それがひきこもりです。

3)グループセラピー

グループセラピーは本来の自分に気づき、グループでも本音を言える人だけを対象にします。

それ以外の人達がグループに入ると、周りに合わせるので治療の妨げになります。狭山心理研究所ではグループカウンセリングをしません。ひきこもりカウンセリングは個人面談だけです。

しかし、患者が自由に自己主張できるレベルまで回復すると、他の患者に会わせる場合があります。

4)共依存

共依存とは自分よりも相手を優先する関係の事です。共依存の人はノーを言えず、自分の意志、感情、ニーズ、考えを無意識に否定します。グループセラピーをしないのは共依存を避けるためです。

回復した患者は、相手に合わせる関係から離れて、自由に自己主張できる人間関係を求めます。

5)進行性

ひきこもりは進行性の病気と言えます。時間がたつと感情マヒがひどくなり、もっと現実を見なくなります。ある年齢をすぎると、ひきこもりはコミュニケーションできなくなり、そのレベルになるとセラピーがとても難しくなります。

ひきこもりは心のガンと言えるでしょう。早期発見早期治療が大切です。

6)世代連鎖

カウンセリングを受けた母親が感情を取り戻すと、母親は子供の気持ちが分かるようになり、子供が幼児返りすることがよくあります。これはひきこもりが母親から子供に連鎖する病気であることをよく現しています。

親と絆のない母親は自分の子供の愛し方が分りません。こうして絆の問題が母親から子供に伝染すると考えられます。

私たちは、ひきこもりを進行性かつ世代連鎖する病気と考えています。ひきこもりの被害を食い止めるために、こうした知識を社会に普及する必要があるでしょう。