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グループセラピー(3/3):心の母が謝る

今回のグループセラピーでは、母の人格が表に出てきて、皆の前で子供に謝る場面があった。

独身女性のDさんはグループでずっと黙っていた。私が「何か話す事がありますか」と訊ねると、母の人格が突然現れた。すると、Dさんの母の人格は「私は娘が自由になるのが嫌だった。離れるのが怖かった。一人ぼっちになるのが怖かった」と叫んだ。

母の人格は泣きながら、「ごめんなさい。私はひどい母親だった。ごめんなさい」と何度も謝った。Dさんは最近恋人ができた。娘が離れると不安になった母親は二人の関係を邪魔したのである・・・





しばらくすると、独身男性Eさんの母親の人格が現れた。「私もこの子を思い通りにした。私には他に何もなかった。この子がいないと生きてゆけない。でも、息子に自由になってほしい」と泣きながら話した。

Eさんの母親は、周りの目を気にしながら生きた人である。自分の人生を生きれなかった母親は息子だけが心の支えだった。しかし、それが息子の人生を奪うと気がづいた・・・

心の中の母親の謝罪はグループの参加者を感銘させた。ある男性は「母親は反省する能力があるんですね。自分のことでせい一杯で、子供のことを考える余裕がないだけなんだ」としみじみと言った。その男性は後で母親を許す決心をした・・・

心の中の母が謝ったのは、快復者の母親であるTさんの影響が大きかった。仮面ひきこもりが治った母親は母性を取り戻す・・・




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